よくある質問
Q&A「沢尻エリカ」さんと「演技性パーソナリティ」
残念なニュースが入りました。「沢尻エリカ」さんがMDMAを所有・使用していたとのことで逮捕さらとのことです。以下NHKより引用です。「合成麻薬のMDMAを所持した疑いで逮捕された女優の沢尻エリカ容疑者について、警視庁はおよそ1か月前に情報を得て、行動の確認を進めていたことが捜査関係者への取材でわかりました。16日に帰宅した際、薬物は持っておらず、その後の自宅の捜索で見つかり、警視庁は以前から保管していたとみて調べています。女優の沢尻エリカ容疑者(33)は16日、東京・目黒区の自宅マンションで、カプセルに入った合成麻薬のMDMAを含む粉末およそ0.09グラムを所持していたとして逮捕され、17日、送検されました。『私の物に間違いない』と容疑を認め、以前から使用していたという趣旨の供述をしているということです。捜査関係者によりますと、警視庁は、およそ1か月前に沢尻容疑者が違法薬物に関わっている疑いがあるという情報を得て、行動の確認を進めていたということです。その結果、15日の夜に渋谷のクラブを訪れ、16日朝、帰宅した際に、捜査員が声をかけて接触したということです。所持品を確認したところ薬物は持っておらず、その後行われた自宅の捜索でMDMAが見つかりました。警視庁は、以前からMDMAを保管していたとみて、入手した時期や詳しいいきさつなどを調べています」
「沢尻エリカ」さんは以前から何かと話題多い女優さんでした。良いのか悪いのか分かりませんが、他者から注目を集めることは「芸能人」としては必要なことでしょう。いずにおきましても、このような方々の特徴として、「アメリカ精神医学会」は下記のような診断分類を定義しております(本人を診断しておりませんので確証はもてません)。
演技性パーソナリティ
過度な情動性と人の注意を引こうとする広範な様式で、成人期早期までにはじまり、種々の状況で明らかになる。以下のうち5つ以上により示される。
1. 自分が注目の的になっていない状況では楽しくいられない
2. 他者との交流はしばしば不適切なほど性的に誘惑的なまたは挑発的な行動により特徴づけられる
3. 浅薄ですばやく変化する情動表出を示す
4. 自分への関心を引くために身体的外見を一貫して用いる
5. 過度に印象的だが内容のない話し方をする
6. 自己演劇化、芝居がかった態度、誇張した情動表現を示す
7. 被暗示的(すなわち、他人または環境の影響を受けやすい)
8. 対人関係を実際以上に親密なものと思っている
このようなパーソナリティを生じた背景には…辛い過去が潜んでいるようです。「沢尻エリカ」さんは日本人の父とフランス人の母との間に生まれたハーフだったそうです。大人になれば「ハーフ」と言えば憧れるかもしれませんが、子ども時代ではいかがだったことでしょう。日本人離れした外見や家庭・文化などに対し、戸惑いを覚えたことは少なくなかったことと想像します。
そして、小学校低学年まで裕福な家庭だったそうですが、父親は突如、本人9歳時に失踪、15歳時に癌のため(?)死去。16歳時に次兄が死去と次々と不幸が重なりました。このがゆえに「1リットルの涙」というドラマ出演につながったというエピソードがあるそうです。
「禍福は糾える縄の如し(『史記』より、災禍と幸福とは糾った⦅縒り合わせた⦆縄のように表裏一体であり、一時のそれに一喜一憂しても仕方がないということ)」。今回は何らかの「禍(わざわい)」を紛らわすため、違法薬物に手を染めてしまったのかもしれません。しかし彼女にとって「禍(わざわい)」は人生におけるエピソードの一つのはず。今後は適切な「対処法Coping」を身に付け、人々の規範となっていただけることを期待しております。