よくある質問
Q&Aアダルトチルドレンとは
よくアダルトチルドレンとは「大人になりきれない子供のような大人」と定義されていますが、実際にはどういった症状をいうのでしょう? チェックリストを確認しても「自信がない」「孤独感がある」「傷つきやすい」など自分にも当てはまり、心配しています。(30代、女性)
アダルトチルドレンとは、子供の成育に悪影響を与える親のもとで育ち、成長してもなお精神的な影響を受け続ける人々のことを言います。元々、1970年代のアメリカでアルコール依存症者の家庭に育った子供達への社会福祉から生じた言葉で、意味は段々と広がり、機能不全家族のもとで育った人々も含むようになりました。
彼ら彼女らは親から身体的または精神的な暴力(無視を含む)を受けたことが少なくありません。親の対応は偏愛のこともあり、これは「条件づきの愛情」とも言われ、親の言うとおり望むとおりにしないと愛されないこともあります。
このため彼ら彼女らは常に他人の顔色をうかがい、自分に自信なく、不安で、些細なことで傷つきやすい傾向が生じてしまうのです。自己評価が低く、常に不全感や空虚感を抱いていることもあります。精神医学的には境界型パーソナリティ障害に近いと思われます。
ただし、「アダルトチルドレン」という言葉は「親のせいで今のような自分になった」という免罪符のように用いられ、他罰的な言動に陥ることがありますので乱用には注意を要します。原因と結果を混同することなく、現実的・将来的な行動が求められます。
具体的な治療としては、認知行動療法をはじめとした心理療法が望まれます。自分の気持ちや考えを客観的に分析し、それを現実的に妥当な形に修正することを繰り返します。不安や抑うつが強い時には薬を用いることも有効です。
なかなか一人で治していくのは困難でしょうから、心配な方は信頼できる精神科医やカウンセラーに相談してみるのが良いでしょう。また AA (Alcoholics Anonymous) といった自助グループはアルコール依存症のみならず、アダルトチルドレン AC (Adult Children of Alcoholics) の参加も受け入れていますのでご参考にして下さい。
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